写真部出身者的にデジカメなんて銀塩にカナウワケね-よと、たかをくくっていたらいつの間にか銀塩は駆逐されようとしている。で、ふと気がつくと廉価なクラスの一眼も各社ラインナップしてきているじゃないの。標準ズーム付きの店頭価格が4万円を切っていたりするし。ここでちょっとカメラ熱再燃。
とりあえず自分のおかれた状況および希望としては
- 20年来のニコンユーザであり、ニッコールレンズ(マニュアルフォーカスのみ)は単焦点、ズームともにそこそこ資産があるので出来れば使い回したい。
- 露出制御は絞り優先AEさえあればプログラムとかは要らない。
- オートフォーカスはあればいいがなくても構わない。
- 手ブレ防止機構はあってもいいがなくても構わない。
- 1000万画素クラスは現状要らない。(印刷できる環境がない以上意味がない。)
と言った感じ。
で、まずニッコールレンズを使い回すならニコンのデジタル一眼でしょ、ってことで一番安い機種の情報を仕入れてみる事にする。ふむふむNikon D40ね。
http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d40/
・・・・がーん。
非CPUレンズ:オートフォーカス不可、撮影モードMで使用可(露出計は使用不可)、開放F値がF5.6より明るい場合フォーカスエイド可能
なんとオートフォーカスが使えないのはいいとして、露出計が使用不可とな!これはちょっと頂けないんでネーの?デジタルのラチチュードってヤマ感露出に耐えるほど広いのか?
結局調べたところニコンではD200以上の機種でしか旧Aiニッコールで露出制御が出来ないと言う事が判明。だめじゃん。安くないじゃん。
さて、そうなるとニッコールを他のメーカーのカメラで使う道はないかと考えてみる。
ニコンのフランジバック(レンズマウントからフィルム面)は46.5mmで、ほかのメーカーと比べても伝統的にちょっと長い目になっている。キヤノンEFは44mm、ペンタックス等Kマウントは45.46mm、ミノルタα(現ソニー)は44.5mm、オリンパスEマウント(フォーサーズ)は38.67mmらしい。つまり、原理的にはニッコールはマウントアダプターさえ介せば現行の各デジタル一眼で使える可能性があるという訳だ。現在入手できそうなマウントアダプターはニッコール→EOSとニッコール→オリンパス(フォーサーズ)である。
しかしこれらの別ブランドカメラでニッコールがマッタク問題なく使えるかというとこれがなかなか難しい。まず露出計は実絞り(絞り込み測光)でキヤノン、オリンパスともに使えそうだが、実絞りでは結構面倒くさそうな気もする(お手軽スナップ写真が撮りたい)。またEOSの廉価版Kissシリーズの画素サイズはAPS-Cサイズ、フォーサーズは35ミリ版のほぼ半分の面積しかないのだが、これがくせ者で、ファインダスクリーンのサイズも小さくて、ファインダ倍率があまり大きくないため(0.8-0.9倍)マニュアルフォーカスが結構難しいという話なのだ。これまたお気軽スナップ撮影には不向きな訳ですよ。
結局のところNikon D40を標準ズーム付きで買って、おとなしくそのまま使い、手持ちのニッコールはヤマ感露出で行くってのが手っ取り早いし現実的ってことかねえ。