サーバとして売られているPCにはたいていネットワークコネクタ(NIC)が2つ以上ついている。
場合によっては2つのNICを使ってネットワークをブリッジさせる目的に使われるが、多くは冗長化によるネットワークの安定を図る目的で使われていると思う。
チーミングやボンディングと呼ばれる手法だな。これはあくまで片方のNICの具合が悪くなってももう片方で正常に通信できるようにしておくことが目的なので、ネットワークの帯域が広がったりはしない。そういう設定もあるらしいが。
$ sudo dnf install -y teamd
AlmaLinux8.9ではサーバとしてインストールしたら最初からインストールされている。
NICチーミングを設定するには、/etc/sysconfig/network-scripts/ディレクトリに設定ファイルを作成する。
例えば、ifcfg-team0という名前のファイルを作成する。
$ sudo nano /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-team0 DEVICE=team0 DEVICETYPE=Team ONBOOT=yes TEAM_CONFIG='{"runner": {"name": "activebackup"}}'
そしてイーサネットケーブルを繋いでいたNICに割り当てていたIPをここに設定する。
IPADDR=10.0.1.10 PREFIX=24 GATEWAY=10.0.1.1 DNS1=8.8.8.8
など。
そしてもともとのNICの設定ファイルを開く。
$ sudo nano /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-<NIC1> DEVICE=<NIC1> ONBOOT=yes TEAM_MASTER=team0 DEVICETYPE=TeamPort
もともと書かれていた設定とかぶるところだけ書き換えで、その他はそのまま残しておく
NICのUUIDをもとにHDDをマウントしたりすることがあるので、team0にUUIDをつけておくとよい。
$ sudo uuidgen
これで生成された文字列を
$ sudo nano /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-team0 UUID= <文字列>
と足しておく。
これで再起動すればOK。