さてさてまたVmaxにとって熱的に厳しい季節がやってくる。
現在うちのVmaxはビッグラジエータを装着しており、別に全然平気だったりするのだが。
といいながらそもそも諸般の事情でラジエータもろともぶっ壊れ状態の不動なので、実はヒトゴトに拍車がかかっている訳だが。
なにぶん本人もほぼ不動状態でGWを悲しくベッドで過ごすこと決定なので、持て余した時間をつぶすべく空想の世界をさまよっている。
(人体の修理が完了した際には現実に引き戻される訳だが、その頃には資金的に潤沢になっていることを切に願うばかりだ。)
さて、話を戻して手動ファンスイッチについての考察である。
とにかくVmaxは渋滞が苦手だ。このGW中も全国の渋滞現場でVmaxたちがあえなくエンストの憂き目に遭うことだろう。うしし・・・夫遺憾移管。
結局のところVmaxのエンジンの熱処理能力が貧弱なうえ、渋滞など想定していない冷却回路が組まれているため、渋滞にどっぷりハマるとひとたまりも無いわけで、これまでにもいろいろな対策が考えだされている。
1、オイルクーラー追加
これについては非常に懐疑的である。だってオイルさましても水温下がらないし、そもそもオイルクーラーにファンがついていない以上渋滞にはまった状態でオイルが冷えるとは到底考えられない。ラジエーター交換より安価な上、レーシングイメージに惑わされることが多い。レーサーは渋滞にはまりません。
2、ビッグラジエーターに交換
ある意味当たり前の選択。ただしコア面積がいくら広くても実は渋滞時には意味が無い。何てったって風が当たらなければいくら面積が大きくても温度は下がらないから。それよりも冷却水量を多くできることの方が水温上昇の緩和には効くだろう。レーサーは渋滞にはまらないため、レーサーのパーツを移植したらそれで解決するというものではないのはオイルクーラーと同じ。
3、ファンの風量の増加
風を強くしたら涼しいのは扇風機で例えるまでもなく当然。ただしファンモーターを高速回転させるとただでさえ電気的に苦しいVmaxのバッテリーが耐えられないのは目に見えている。ゆえにファンを軽くしたり形状を変更したりという線が妥当。
4、サーモスイッチの変更
どういう訳かVmaxのラジエータファンは105℃という沸騰寸前になるまで回らない設定になっている。これをより低い数値で回りだすように多車種流用が考えられた。ZX-9R用 ON温度 98℃ OFF復帰温度90℃ 品番:27010−1304、¥2,580ってのが定番らしい。まあ、ノーマルより余分にファンを回すことになるのでバッテリーにはやっぱり厳しいのかもしれない。それとVmaxは夏場走っていても90℃前後で水温が安定しているように思うので下手すると回りだしたらエンジンを切るまで止まらないという恐ろしいことになってしまうかもなんて想像してみたり。
5、手動ファンスイッチの設置
一番お手軽で、かつそれなりに効果的のがこれ。サーモスイッチ部分の配線にバイパススイッチを付けることで、好きなときにファンを手動で回してほっこり安心しようというアナログパーツである。難点はやっぱり余分にバッテリーを食うことと、スイッチを切り忘れて無駄に電気を消費してしまう危険性があること。基本的に走っている間のファンは意味ないので。
結局のところ金銭的に余裕があるならビッグラジエータにしてファンをアルミファンにして、念のために手動スイッチを付けておくってのがおすすめなのだが、世の中の妻子持ちのご同輩にそれは酷というもの。
そこで手動ファンスイッチをもうちょっとおりこうさんなスイッチにしてやれないかと思い至ったりした訳だ。
(あわよくば自分の懐に幾ばくかのお小遣いが転がり込んで来てもうれしいのだが。)
アイデア的には手動ファンスイッチによるスイッチオンを車速感知型にして、それなりのスピード(エンジン回転数)で走り出したら自動でファンスイッチをオフ状態にしてやるというものだ。ファンの回転数を制御なんてのも可能ではあるが手間の割に効果が低そうなのでやめておく。
ハードウェアのアイデアとプログラムの骨格はできているので体が自由に動くようになったらすぐ試作できそうなんだが。(といっても肝心のテスト機体が当分動かないので実機テストができないんだけど orz..人柱募集)
追記
オプションとしてヨシムラのデジタル水温計(のセンサー3500円くらい?)を持っている場合、スイッチオンオフの温度設定そのものも制御できちゃうかも。(要デジテンの配線改造。他社センサーは持っていないので未対応)