実家に眠っていたレコードプレーヤーを掘り起こしてきたのだけど、我が家にはPhono端子のついた音響機器が無いわけで。もう今時レコードプレーヤーをつなげる需要も無いどころかミニコンポすら消えそうな勢いだけど、AUX端子では信号レベルが低すぎて小さい音しかならない。我が家のメインステレオシステムである自作D級アンプ&大人の科学スピーカーにも当然AUXしかなくて、とりあえずヘッドホンアンプを通したらそれなりに聞ける音量にはなったけど、それでは本来の音にならないのね。レコードは溝を刻む加減で低音の音量を上げすぎると溝同士が近づきすぎてうまくプレスできなくなるそうで。なので低音領域はあえて音量を下げて録音して、再生するときにその分かさ上げをするお約束となっているそうな。そういうわけでその特性に合わせたイコライザーが必需ということです。
まずは利得のお勉強。
アンプの利得ってつまりは増幅率なのね。
単位dBってのが曲者で0dB=増幅率1倍、6dB=2倍、12dB=4倍、18dB=8倍・・・と等差数列と等比数列の組み合わせなのか?と思ったらさにあらず。
y(dB)=20log10x (底が10のlog)
なんだそうな。
で、1kHzの利得が34dBなんて言うとつまりはおよそ50倍だってことなんだね。
前置きはこれくらいで設計。
こだわりの先人がたはCRがうんたらHFはだめよとかおっしゃるようですが・・・回路設計が簡単なHFでいきますよ。できるだけシンプルにオペアンプも1段構成です。とにかく真っ当なバランスで音が出るようにするのが目的ですから。すんばらしいオーディオの世界とはかなり遠いです。
さて、必要なパーツは好みのオペアンプICと抵抗、コンデンサ、あとは配線を繋ぐジャックの類い。今回RCAジャックの在庫が無かったので、使っていないビデオ/ゲーム切り替え器の回路にイコライザー回路を直接割り込ませてしまう算段です。
まずは1kHzあたりの利得を決定します。これをだいたい34dBつまり50倍の増幅率としておくと良いらしいですね。で、この増幅率はR6/R5で決まるということらしいです。なんでかは知りません(笑)。なのでR5を決めると自動的にR6が決まるわけです。
そんでもって他の定数は
C2*R7 = 3.18ms
C1*R6 = 75μs
C2 = 3.24*C1
で計算すると。
結局手持ちの部品でやりくりした結果は以下の通り。
C1=0.0022μF (セラミックコンデンサ)
C2=0.01μF (ポリエステルフィルムコンデンサ)
R5=470
R6=33k
R7=333k (100k*3+33k)
R8=100
ユニバーサル基板に配置して