kuroの覚え書き

96の個人的覚え書き

Sheepshaverを使ってみる



以前からの懸案事項であるUSBXchangeがOSXで使えないことの対応策としてSheepshaverでOS8.6環境を仮想的に構築し、その上で使用することを試してみた。結果としてはSheepshaverからはOSXにマウントされたボリューム以外はマウントする手だてがなかったため、USBXchangeがOSXで認識されない以上、使用不可能であった。その他OSXでマウントされたUSBメモりなどのボリュームも自動でSheepshaverにマウントする機能はなく、OSXとのShare folderとして初期設定ファイルに記述しておく他ないため使い勝手が悪い。

とまあ、今回のもくろみはもろくも失敗に終わった訳だが、Sheepshaverを起動するまでにもそれなりの試行錯誤があったのでその覚え書きを書いておくことにする。まず

http://www.gibix.net/projects/sheepshaver/

ここから最新版2.3snapshotをダウンロードしてきて解凍

sheepshaver_prefs.sample

を.sheepshaver_prefsと言う名前でホームディレクトリにコピーしてその内容を編集する。

rom /Path/To/The/ROM

disk /Path/To/The/DiskImage

extfs /Path/To/The/Directory/You/Want/To/Share

screen win/800/600

keycodefile /Path/To/Where/You/Placed/keycodes.sdl

この辺りを自分の環境に書き換える。

ここで注意すべき点は不必要なスペースが各行末に入ると起動しないので、ディレクトリをターミナルへのドラッグドロップで入れるときには注意が必要である点。

次にROMファイルの用意。今回はOS8.5(日本語)のROMファイルバージョンJ1-1.2を使用した。他にOS9iMacのリストアディスク)も試してみたが、こちらは起動できなかった。結構使えるものと使えないものがあるようなので、注意が必要だ。その後OS8.6のアップデータでバージョンアップすることは可能であった。oldworld機から吸い出したファイルでは試してみていない。

さてCD-ROMから起動してみると、初期設定では800x600を指定しているにもかかわらず画面上では1600x1200となってはみ出していたり(G4AGPやG3powerbookで)、800x600なのだけど画面が流れておかしい(Macmini)という症状が出た。これはコントロールパネルのモニタで指定し直せば解決するのだが、Macminiでは表示が乱れてしまっているため、シフト起動でいったん立ち上げ、起動項目にモニタを入れ、再起動、起動したら当てずっぽうで画面をクリックしていると、運良く256色指定の所にあたり、きちんと表示された。結論から言うと32000色までしか表示できないようだ。

以上でインストールから起動まではOKだった。

あと最新バージョンではネットワークも使えるようになってMOMより一歩リードという感じであるが、設定方法がまだわからず、使えていない。というかUSBXchangeが使えなかった時点で萎えた。

なお、他に68K macエミュレーターとしてBasilisk IIってのもあるんだが、68kなわけでそもそもUSBなんて存在していない時代だったので、USBが使える訳もないが、エミュレーターとしてはそれなりに使える。classic環境で使えなかったソフトなどを使うにはいいかもしれない。まあPowerMacをエミュレートしているSheepShaverのほうが多くのソフトを動かせるかもしれないが。これらのエミュレーターintel PCのバージョンもある(というかそっちが主流?)ので今後intelMacになったときに切り捨てられるclassic環境を補完する存在に成りうるかもしれない。f:id:k-kuro:20051215114210p:image