kuroの覚え書き

96の個人的覚え書き

PowerBookのLCD交換



PowerBook G3 400 (Pismo)のLCDシマシマになって半年。LCDを取っ払って外付けのディスプレイに出力してお茶を濁してきたのだが、いかんせん面倒くさい。このPowerBookの主な用途は茶の間、炬燵でのインターネット接続であるのにわざわざディスプレイを持ってくるのは面倒だ。その上PowerBookの外部出力はアナログでイマイチシャープネスに欠ける。てことで修理するか、新しいPowerBook(てか今時買うならMacBook?)を手に入れるかと悩んでいた。

とは言っても所詮炬燵ネットマシン(動画とかは見ない)だしG3で十分だよな・・・(本音としては先立つものが・・・)と。いつも贔屓にしている某中古ショップのWEBを眺めていたところ、カナーリ安い、てかまあジャンクだからほとんど送料のみみたいなPowerBookが売れ残っている事を発見し、入手してみた。本来ならPismoのジャンクからLCDを移植したいところだけど、今回入手したのは一世代前のLombardのジャンク。ほとんど互換性のある部品で構成されているらしくLCDも使い回せそうな感じ。


  • 使えそうな部品

LCD(フレーム含む)

CD-ROMドライブ

バッテリー(メイン、PRAM

HDDマウンタ

モデム基板(要らないけど)

トラックパッド

ゴム足

  • 使えなさそうな部品

ロジックボード

CPUボード

キーボード

肝心のところは案外使えないな。

ところでPismo/LombardのLCDパネル(というか上半分)の外しかたについて覚え書き。

まずキーボードを外し、CPUのカバーも外す(要+ドライバー)。次に電源スイッチのついているプラスチックカバー(キーボード上部)を外す。外し方は左右の端あたりをキーボードの側からえいやっとめくる感じ。爪ではまっているだけなので結構力業。割れそうで怖い。

IOポートのふたを開け、両端にある4本のトルクスネジを外す。これで上半分が抜けるはず。ロジックに繋がっているフィルムケーブルとインバータ基板のコネクタを抜いて分離。

Lombardのインバータ基板はPismoとは互換性がないのでPismoの基板を使用し、LombardのLCDを組み付けて完成。フィルムケーブルの形が若干異なるがLombard→Pismoは取り付け可能。逆は収まりが悪そう。どっちみちPismoにはAirMacのアンテナ線があるのでPismo→Lombardはポン付けは無理だ。

LombardのLCDをPismoに取り付けるとスリープが出来ないような事をどこかのサイトで見たような気がする。とりあえずスリープしない設定にしておく。

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追記

スリープはふた(LCD)を閉じた時に自動にならない以外は問題なさそう。

バッテリーは100%充電でアダプタを外した直後は5時間くらいを示したが数分使用で3時間まで減った。実際どれくらい耐えるのかは試してみないとな。

と思っていたら15分ほどでスリープ突入。やっぱりダメか。ま、今まで使っていた(というか刺さっていた)バッテリーが全く充電不能であったのに比べれば、瞬間停電対策としては役に立つかな。

追記2

トップカバー(LCD裏)はこれまで使ってきたPismoのものの方が若干きれいだったので分解して交換してみることに。ついでに収まりのいいPismoのLCD用フィルムケーブルと念のためのAirMacアンテナ線を移植してやろうと分解してみた。LCD上のゴムと下の目隠しシールを取るとネジがあるのですべて外すとLCDベゼルが浮いてくる。爪をぐるりと外していって2枚おろし完了。PismoとLombardではアンテナ線の固定に関係して左フレーム(分解時に見える面から言うと右)の形状が一部異なっている。そこで左フレームとフィルムケーブル、アンテナ線、カバーをPismo、改造品である主張としてベゼルはLombardを使用することにした。

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ところがまずマイク用の配線が異なっているようでLombardのベゼルにくっついているマイク基板とPismoフィルムケーブルが繋がらない。仕方がないのでマイク基板もPismoからひっぺがしLombardベゼルに付け替えてやった。さてそれではと左フレームとアンテナ線を組み付けてフィルムケーブルとLCDを接続しようとしたところ、なんかおかしい。で、PismoとLombardのLCDを重ねて比べてみると、フィルムケーブルのコネクタの位置がちょっとだけずれていてケーブルに互換性がないことが発覚・・・。

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仕方がないので結局Lombardのフィルムケーブルを使うことにし、マイク基板もLombardのものに戻すはめに。

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最終仕様

LCDパネル、ベゼル、マイク端子、フィルムケーブル、右フレームはLombard

トップカバー、左フレーム、AirMacアンテナ線がPismo

というごちゃ混ぜ仕様が完成。